広瀬すず、松坂桃李が8日、都内で行われたW主演映画『流浪の月』(5月13日公開、李相日監督)フレッシャーズ試写会に登壇。
この春新たな一歩を踏み出した新社会人へエールを送った。
約50人の新社会人の質問に答えた彼らも、突然新社会人になった頃があったはず。
広瀬すずと松坂桃李が新社会人になり、今の仕事をすることになった理由なども調べてみました。
胸元の開いたモノトーンの衣装で登場した広瀬すずさん!とても可愛いですね!
広瀬すずが現在の仕事をするようになったきっかけ。
広瀬すずさんが芸能界へのデビューのきっかけになったのは、モデル事務所「seventeen」のイベント会場でスカウトされたことです。
当時、妹の広瀬アリスさんが専属モデルをつとめており、その関係で母とイベントに来場した広瀬すずさん。
広瀬さんに目を付けたのは同じイベントに参加していた芸能事務所「フォスタープラス」の社長さんでした。
それまで芸能活動をしていなかった広瀬さんですが、これを機に女優業への道を歩むことになります。
そして、広瀬さんは14歳の頃、モデル事務所「seventeen」の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2012」に参加し、見事グランプリを獲得しています。
芸能界デビューした2012年、志村けんさんがメインパーソナリティーを務める「天才!志村どうぶつ園」にてテレビ初出演。
さらに同年12月にはベネッセコーポレーションの「進研ゼミ高校講座」のCMにてCMデビューをしました。
翌年11月には山下達郎さんのショートムービーにも出演しており、徐々に人気が。
広瀬すずさんの映画デビューは2013年の「謝罪の王様」でしたが、女優として人気が爆発したのは2015年公開の映画「海街diary」でした。
広瀬さんの演技が各所から高く評価され、各映画賞を総なめにしています。
こうやってみると、きっかけからデビュー、番組出演やCM、映画までトントン拍子で来たように感じますね。
しかし、わずか10年も満たない期間で日本を代表する女優へと駆け上がった広瀬さんの努力と才能は計り知れない物なのかもしれませんね。
松坂桃李が現在の仕事をするようになったきっかけ。
松坂桃李さんは、2008年、大学在学中に友達に勧められてモデルのオーディションでグランプリを受賞し雑誌の専属モデルとして芸能活動を始めます。
最初は、アルバイト感覚でモデルの仕事をしていましたが、オーディションの副賞に、養成所のレッスンが無料になる特典がありました。
松坂桃李さんは、専属モデルになるのと同時に、現在も所属している芸能事務所トップコートの養成所に入校し、翌年にはテレビドラマ「侍戦隊シンケンジャー」(’09)で俳優としてデビュー、ドラマ初主演をつとめています。
初め、この世界でやっていこうと全く思っていなかった松坂桃李さん。
右も左も分からず、やらされている感が強かったようです。
そんな時、
「シンケンジャーのOAをみていて『明日、監督にこのセリフのことを聞いてみよう』とふと思ったことがあったんですよ。」
「そこからが、お芝居に対する向上心の第一歩というか、そこがはじめで。」
撮影終了後、事務所と正式に契約を結び、その後、俳優として芸能界で活躍していくことになります。
5月13日公開の映画「流浪の月」概要。
2020年の本屋大賞に選ばれた凪良ゆう氏による同名小説が原作。
10歳のときに誘拐事件の“被害者女児”というレッテルを貼られて、世間に広く名前を知られ生きてきた女性・家内更紗(かない・さらさ)を広瀬が、その事件の“加害者”としてのレッテルを貼られて生きてきた当時19歳の青年・佐伯文(さえき・ふみ)を松坂が演じる。
試写会に登壇した広瀬すずと松坂桃李のコメント。
この日は、試写会に出席した約50人の新社会人から質問を受けた。
このなかで、広瀬と同い年の社会人から「なんでこの仕事をやっているんだろう、なんでこれをやっているだろうと思っている瞬間がありましたら、どう前を向いて進んでこられたのか教えてください」と寄せられた。
この問いに広瀬はまず
「言い方が悪いけど、この仕事を『したくてしたくて』というよりも姉が先にやっていてなんとなくお姉ちゃんの後ろについていった感覚が強いので、始めはずっと『いつ辞められるんだろう』とか。
楽しいのはファッションだけでお仕事をすることに強い思いがあったわけではなかった」とデビュー当時を回顧した。
続けて「辞められずに、結果やり続けた時に、今これを辞めても私には何も残っていないと思えて。
好きというよりも、周りと比べて負けることが悔しくて、できないこと、中途半端なこと、負けが嫌いで。
好きは別として『これは中途半端すぎるからやってみよう』と。
だから気合の部分が最初の頃はあった」と悔しさが原動力になったと告白。
そうした悔しさも「感情が動いているからこそ」とし、「気づいたらこの仕事が好きになっていたし、いくらやっても満足はしない。
凄い人は上にいて、そこから思考が変わって、悔しいことよりも大切にしたいという考えに変わった。
悔しいは必ずあるけど、今はそれでいいのかなって思います」と包み隠さず、真摯に向き合いエールを送った。
また、「壁にぶつかったときの対処法」と聞かれると、広瀬は
「(周囲の人に)遠慮なく甘えます。
“ええい!”ってバカな顔をして、人に全力で甘えちゃいますね」と答えた。
「これまで甘えることができなかったけど20歳過ぎてからできるようになった。
『つらい』って話すことがこんなにも楽になるんだと体験したんです。
それから心地いいなと思えた人には甘えるようにしています」と語った。
広瀬は「新鮮な景色ですね。同世代の皆さんにこの作品がどう届いたのか気になります」と感想を述べた。
一方、「4月から入社したが、希望の部署に入れなかったときにどう頑張ればいいのか?」という質問に対し松坂桃李は
「部署とかではないんですけど、この作品やりたいなと思ったときに『なんでこの作品できないんだろう』『なんでやれないんだろう』と思うこともあったんですけど、今振り返るとそれは最善の道で、最短ルートだったなと思う」と自らの経験を踏まえて答えた。
続けて「そこで『違った』と思うんじゃなくて自分の中での最短ルートがその歩み方だと思うことで、その部署でもいい意味で割り切った仕事のマインドで挑めると思います」
とスマートなアドバイスを送ると、会場も納得した様子で自然と拍手が起こっていた。
まとめ
2人とも、最初から現在の芸能の仕事を一生の仕事として始めていません。
広瀬さんはお姉さんがやっていた事でスカウトされ、なんとなく始めてみた感じですし、松坂さんは友達の勧めでオーディションを受け、バイト感覚で始めています。
一方で、自分に合っている仕事かわからないまま始めた仕事だとしても、自分の中で考え葛藤し、そのチャンスを逃さず努力して現在の2人がいるのだなと思いました。
そういった意味でも、今回の映画「流浪の月」試写会での登壇で新社会人の質問に答えるのに相応しい2人ではないかと感じます。
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