詐欺などの疑いで逮捕されたのは、元参議院議員の山下八洲夫容疑者(79)です。
警察によりますと、山下容疑者は先月27日、現職の国会議員になりすまして、偽造した申込書を提出し、新幹線の特急券とグリーン券をだまし取った疑いが持たれています。
国会議員は、「国会議員用鉄道乗車証」を提示すれば、全国のJRの路線を無料で利用することができますが、山下容疑者は議員時代に支給され、現在は期限が切れた自身の乗車証を提示し、申込書には、現職の国会議員の名前を記入していたとみられています。
発券したものの一部に誤りがあり、JR東海が、山下容疑者がなりすました国会議員に連絡をしたことから、事件は発覚しました。
山下容疑者は警察の調べに対して、「昔が忘れられない」と供述し、容疑を認めています。 (「グッド!モーニング」2022年5月9日放送分より)
この記事に対して、立憲の泉代表のコメント。
「事実ならば、決して許されない。深くお詫び申し上げます」
党岐阜県連の山下常任顧問が、新幹線のグリーン券を詐取し、詐欺・有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕されたとの報道がありました。
— 泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員 (@izmkenta) May 8, 2022
現在詳細は不明ですが、事実ならば決して許される行為ではありません。皆様に深くお詫び申し上げます。今後、事実関係を確認し、厳正に対処してまいります。
「国会議員用鉄道乗車証」とは。
国会議員には、JRの新幹線グリーン車含むすべての路線を乗り放題できるパスが支給されている。そもそもこのパスは、地方の選挙区から選出された議員が、国会を行き来する際に多大な交通費が掛かるのを考慮し、国会に近い関東で選出された議員との交通費負担を平等にするために支給されている。
以前、元衆議院議員の杉村太蔵氏が当選した際、「国会議員はグリーン車乗り放題ですよ!」と発言し世間を騒がせたように、一般人からするとうらやましい限りだと思います。
こちらの動画は分かりやすかったです。
国会議員がJR乗り放題になったのはなぜか?
私鉄やバスは完全に“タダ”で使える!
意外と知られていませんが、国会議員は私鉄やバスも乗り放題です。
国会議員には、私鉄各社に乗ることができる「鉄道軌道乗車証」と、全ての路線バスに乗ることができる「バス優待乗車証」が支給されています。これらのパスを見せれば無料で乗り放題です。
しかし、JRや航空会社については衆参事務局予算から年間13億円もの金額が支払われていますが、私鉄やバス会社については一切支払われていません。
私鉄やバス会社は、国会議員を無償で乗せている状態なのです。
そもそも、これらのパスはどれだけ使われているか実態もわからず、パスの発行元である日本民営鉄道協会と日本バス協会は、衆参両院の事務局にパスの廃止か費用負担を求めて打診を続けています。
飛行機も乗れる!議員特権のおトクな組み合わせ方。
国会議員に選出されると、地元の選挙区への交通手段に合わせたパスを以下の組み合わせから特権を選べるようになっています。
①JRパスのみ
②JRパス及び1カ月当たり東京・選挙区間3往復分の航空券引換証
③1カ月当たり東京・選挙区間4往復分の航空券引換証
②番がお得過ぎませんか?
しかし、航空機クーポン券は、当然のことながら首都圏近郊選出の議員が貰うことはできません。
国会のルールでは、西は愛知県・三重県・岐阜県・滋賀県までの人は航空券を選択できず、京都府・大阪府・奈良県以西の人から貰うことができるようになっています。
また、東北地方の場合でも、福島県・宮城県まではJRパスのみの支給となりますが、岩手県・秋田県・山形県以東は航空券も選択可能となっています。
職務上、国会議員は全国を飛び回って仕事をしていますので、ほとんどの議員が①か②の組み合わせパスを選択し、交通機関を利用しています。
(選挙ドットコムより)
本当に必要なのか?
国会議員が公共交通機関を基本的に無料で利用できるのは、国会と選挙区の移動や公務出張のためです。
議員として、国民のために仕事をするとなるとかなりコストがかかるのは事実ですし、しょうがないと思います。
しかし、国会議員にはこうした乗り放題のパス以外に、年間1200万円もの「文書通信交通滞在費」という別のお金も支給されています。
「文書通信交通滞在費」については、最近では去年れいわ新選組の大石あきこ議員と維新の吉村氏、加えて橋下徹氏のニュースで取り上げられたことが記憶に新しいです。
福利厚生にしては過剰かもしれません。
皆さんはどう考えますか?
山下八洲夫 経歴
生年月日1942年8月3日(79歳)
所属政党(日本社会党→)
(無所属→)
(旧民主党→)
(民主党→)
(民進党→)
(旧立憲民主党→)
立憲民主党
称号旭日重光章
参議院
選挙区岐阜県選挙区 当選回数2回
在任期間1998年7月26日 – 2010年7月25日
まとめ
信じられないですね。
すでに国会議員をやめているにも関わらず、現職国会議員になりすまし申し込んでいるとのこと。
悪質です。
現職国会議員に対しても仕事に必要な経費とはいえ。。。待遇が良すぎる気もします。
使うにしてもしっかりと明細を提出するなりして記録に残す必要があるのでは。
何にいくら使ったか…なんて子供でもお小遣い張に書いたりするものですよね。
一般市民とは感覚がずれてしまっている気がします。
コメント